台湾最大手空圧メーカーAirTAC台南工場訪問レポート

コスト削減をテーマに抱えるお客様にご提案できる空圧機器AirTAC。しかし海外製品と聞くと、どうしても「品質は本当に大丈夫なのか」「信頼できるのか」と不安に持たれるお客様も多いのが実情です。
そこで、今回AirTACの台湾工場を現地訪問し、実際の製造現場を視察。トップの方のものづくりに対する姿勢、品質に対する姿勢を聞きいてきました。

広大な敷地に巨大な台南工場
訪問者・社員に快適な環境

2017年3月7日、台南にある空圧機器メーカー「AirTAC」の工場に訪問しました。にぎやかな台南駅から車を走らせること約30分。AirTAC台南工場は、Chimei Corporation含め大手企業がある工業団地の中にあり、大きな工場がいくつもあり活気にあふれています。他社の工場を横目に道を突き進むと、広大な土地に巨大なAirTAC台南工場がみえてきました。

まず、AirTACの敷地に入って驚いたことは敷地の広さと建物外観の美しさ。建物の中に入ってみると、清潔で開放感があり、また、花や装飾なども凝っており、訪問客への配慮やそこで働く人の環境を良く考えられています。建物の中に入って、一堂思わず「きれい~!」と声が出てしまいました。その建物を見たことで更に工場見学への期待が高まりました。

日本の最新設備を導入したリニアガイド・ボールねじ製造工場
良質な作業環境で効率化・品質改善につなげる

AirTAC台南工場は2015年10月に落成した新しい工場で、主に精密系のシリンダ、リニアガイド、ボールネジを製造しています。従業員は台南工場だけで600名。当日は、まず、リニアガイドの製造工場を視察しました。リニアガイドは日本の空圧機器メーカーも生産している製品でAirTACでも開発・製造しており、今回の訪問で高い開発力・技術力を感じることが出来ました。

まず工場に入るとフロアはとても清潔に保たれており、そこには何十台もの工作機械が整然と並んでいました。工作機械はどれも日本のメーカーの最新設備を使用して製造されています。中国本土の2ヶ所の工場(寧波と広州)では約5,000人が働いており、そこでも同じように日本の最新設備を導入しています。日本の工場に何ら引けを取らない最新鋭の設備を有し、整理・整頓・清掃が行き届いた工場環境が整備されており、日々作業環境の改善に取り組んでいる姿勢も好感を持てました。それには日々社員への指導も徹底されているのだという事が推測できました。

研磨・検査工程ではリニアガイドを研磨するのに時間が要するため、その間、研磨する機械の横にある作業台では、一つ一つ出来上がった製品に問題がないか全品検査をし、測った数値は全て一つずつ用紙に書き込んでいました。

安定した品質提供のため95%の内製化、全品検査を徹底し
品質へのこだわりを貫きつつ、コストダウンを実現する生産技術力

他にも、センサーの製造工程、検査工程も見せていただきました。センサーにAirTACの名入れする工程の後は、センサースイッチとケーブルと組み合わせたものを最後には一つ一つ全数検査をします。万が一不具合があった場合は、4つの仕切りを設けたケースに入れ、不具合理由を4つに分類し、不具合の発生率を下げるために原因を徹底追及する体制を取っており、日本のものづくりと同じ様に改善活動を実施しているのだと実感できました。

工場見学の前におこなった、AirTAC上層部との会談で、AirTACの品質に対する姿勢を尋ねた際に、「AirTACでは、品質を守り、管理できるようにするため、今まで外注に出していたものを自社で作るようになり、内製率は今では95%になる。また、基本的に外注品は、社内のSOPに基づき全品全数検査を徹底的に行っている。」という話があり、AirTACではかなり品質にこだわりを持って、ものづくりをしていると感じましたし、実際に現場を見てその姿勢が忠実に貫かれていることが良くわかりました。

驚きの3D展示スペース

最後に、AirTACの工場が大画面で拝観できる場所と商品展示スペースを紹介いただきました。

上の写真の場所では、AirTACの他の工場の様子を3Dの大画面で見ることができます。真ん中にある機械に乗ると歩くことができ、画面も同時に動くので、まるで工場の中を歩いているような感覚を楽しめます。

商品展示スペースでは台の下からライトを当てる展示の仕方で商品がとても綺麗に見えました。

信頼の出来る海外製品でお客様のコスト削減をサポート!

海外製品と聞くと、どうしても「品質は本当に大丈夫なのか」「信頼できるのか」と不安に持たれる方が多いと思います。今回現地工場を訪問し、トップの方のものづくりに対する姿勢、品質に対する姿勢を聞き、実際の製造現場を見たことでその不安は払拭されました。

今後自信をもってご提供できる商材としてお客様にコスト削減をご提案してまいります。

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