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世界の油圧システムの最新動向にキャッチアップ。
米国イートン社によるコンベンション「EDM2017」に参加

油圧機器、油圧システムを供給している米国イートン社では、2年に1度、世界中の販売代理店を集めたセールスコンベンション「EATON DISTRIBUTOR MEETING(イートン・ディストリビューター・ミーティング、以下、“EDM”)」が開催されています。伊東商会は、世界規模の油圧機器メーカーの動向を知り、各国の販売代理店との交流を通して産業機器の最新情報にキャッチアップするため、9月10日〜13日の3日間、アメリカ・ナッシュビルで開かれたEDMに社員5名で参加しました。

多彩なセッションを通して、油圧システムの「今」を知る

EDMの本会議では「Eaton’s Mobile Valve Line」「Electrohydraulics? Not shocking!」「Variable frequency Drive Concepts」「Intelligent Electro-Hydraulic Power Unit’s」など、様々なテーマでセッションが行われています。ここでは社員それぞれが、自分自身が関心のあるセッションを選んで参加。今後の油圧業界が向かうトレンドや、最新の油圧システムについて学びました。

なかでも注目を集めていたセッションが、機械の運転状態を確認するための「スマートワイヤのコネクト」に関するものです。これは工作機器のポンプ、バルブ、シリンダなどに装着し、端末に専用アプリをダウンロードすることで、パソコンやタブレットを通して各機器の運転状態を確認できるというもの。システムとの連携を通して、より機械がスマートになっていく未来を連想させる製品でした。

また全世界のイートンの油圧製品を検索できるウェブカタログ「PowerSource(パワーソース)」の講義も受けました。各製品の仕様や図面をアウトプットできるシステムもあり、これからの業務に導入していくことで今後のサービス向上につなげていきたいと考えています。

展示会では、IoT製品や自動運転システムが注目を集めた

展示会では油圧ホースだけでなく、エアーやスチーム、石油、ケミカルや工場プラント内の水配管ホースなど、多彩な新製品を実際に手にとって確かめつつ、現地イートン社の方々から説明を受けました。

現在、日本でのホース販売はエンジン向けの燃料供給ホースがメインですが、アメリカでは工場プラント向けのホースが大々的にPRされていたのが印象的でした。特にホースの脈動を感知し、異常が起きる前に寿命を知らせてくれる「ライフセンスホース」は、国内でも大きな需要が見込めます。

ホース関連製品以外には、車両および、自動運転システム商品も多数展示されていました。車両関係の新製品で目を引いたのが「EHステアリング」です。これは電気指令でタイヤやフロントフレームの操舵が行える油圧制御弁で、地球温暖化や資源枯渇に対応するため工作機器や車両の電気化が求められているなか、油圧に依存している建機、農機メーカーにとって非常に有用な製品になるでしょう。

また今回、車両関係で我々が最も注目したのが、自動運転のコントローラです。これはジョイスティックを通してハンドル2本でショベルをコントロールする製品で、まだ実装前の製品だったものの、今後、建機や農機関係の自動運転にかかわるようになることは間違いないでしょう。今後の日本での展開が気になります。

イートン社ミネアポリス工場へ見学、現地の方々と交流へ

EDM終了後の14日は、ミネソタ州ミネアポリスにあるイートン社の工場も見学しました。ここではオービットロールとオービットモータを生産しています。オービットロールのスプール及びスリープの加工現場、人による部品点検の様子、シリーズごとに整理されている出荷棚などを見学させていただきました。

この工場ではハウジングなどの部品の多くは外注先から納入し、自社工場内で機械加工しているとのこと。その工程は国内の工場とも似ていますが、唯一異なるのがオービットロールからの空気漏れ検査ラインです。ロボットを配置することで搬入・取り出しを自動化するなど、特に力を入れて検査を行っていました。

工場見学の後は、工場の責任者や技術者の皆さまと意見交換をしました。伊東商会からのアメリカ出張参加者に課せられた最後のミッションが、この場での英語を使った自己紹介。ほとんどの参加者が緊張した面持ちでのチャレンジでしたが、皆しっかり自分の経歴や目標を英語で語っていました。製品の単体販売ではなく、自動化によるシステム提案を行なうという伊東商会の方針にも興味を示していただき、良い交流の機会になりました。

今回のアメリカ出張では、油圧システムの最新動向や新製品の情報を入手するとともに、イートンの幹部や世界中の代理店の方々、製作現場の方々との情報交換を通し、繋がりを深めることができました。そこで得た知見と情報、人脈を、今後のお客様の課題解決のために有効に役立てていきたいと考えています。